うつ病の症状  ‐思考面編‐

 

うつ病になると、思考力が低下し頭がうまく働かなくなります。

 

○考えがまとまらない

○アイディアが浮かばない

○頭がぼーっとして頭がさえない

○ずっと同じことを考える

 

という「思考抑制」の状態になります。職場ではミスが多くなったり、仕事の効率が低下します。思考力の低下が進むと、何もできない自分に劣等感や無力感を感じ、自分を責めるようになります。

 

「悪いのは自分だ」「自分のせいで周りに迷惑をかけている」「自分は価値のない人間」などと思い込み、自分を否定するようになります。このような自分を責める感情が強くなると、妄想的な考えにとらわれることがあります。

 

周りのみんなが自分の悪口を言っている、みんなに嫌われて避けられている、自分は不治の病にかかってしまった、自分は罪深い人間だなどの妄想にとらわれます。最近では、こういった妄想もうつ病の症状の一つと考えられています。この妄想は、高齢者に多いといわれています。

 

 

マイナス思考と悲観的思考

うつ病の特徴として、物事を悪いほう悪いほうへと考える「マイナス思考」があります。自分への評価が低くなり、「自分は何もできない人間だ」「自分は弱い人間」などと思い込みます。物事がうまく行った時も「どうせ次は失敗する」と、悲観的・否定的に考えるようになり絶望的になります。

 

これもうつ病の特徴といえます。このような悲観的な考えにとらわれると、

 

○すべてを白か黒、善か悪と両極端な思考になる

○1回の失敗を、すべて失敗すると思い込む

○何事も悪い結果になると決めつける

というような考え方になり、考え方に柔軟性がなくなります。

 

 

死にたいと思うようになる

自分は何もできない人間だ、と自分を否定する感情が強くなると、「自分なんていないほうがいい」「死んだほうがましだ」「死んでしまいたい」などど考えるようになります。実際に自殺を企てることもあります。

 

自殺はうつ病で大きな問題となっています。自殺は、うつ病になりかけの初期と、症状が軽くなり回復しかけてきた頃に多いといわれています。

 

患者さんが「死にたい」「自分なんていないほうがいい」などの言葉を口にした時は、家族は注意しなければなりません。